クスリの種類と形

クスリ関連

『錠剤?カプセル?』
『クリーム?軟膏?ローション?』
『〇〇散?〇〇ドライシロップ?〇〇顆粒?』

医薬品には様々な形態のものが存在しています。薬剤師の方であれば常識な部分があるかと思いますが、患者さんにとっては違いを認識されていないこともあります。
今回は、大まかな医薬品の種類と剤形についてご紹介させていただきます。
各詳細についてはまたいつか。

クスリの種類

クスリは大きく2つに分類されます。それが『一般用医薬品』『医療用医薬品』です。
それぞれ以下のように定義されています。

簡単に言うと
『一般用医薬品』
 ドラッグストアなどで『自身で選択でき』『安全性』が十分に保障されている物
『処方箋医薬品』
 病院やクリニックで、『医師によって』使用・処方・指示される物

『一般用医薬品』
医療用医薬品として取扱われる医薬品以外の医薬品をいう。
すなわち、一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い。
『医療用医薬品』
医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方せん若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品をいう。

第5回厚生科学審議会 医薬品販売制度改正検討部会 資料3
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0906-6c.html

クスリの形

クスリの形にもさまざまな種類があります。
大枠として3種類に分類され、その中に様々なものがあります。

【たくさんの種類がある理由】
飲みやすさ(味・溶けやすさ) ②効果時間(即効性・持続性) ③効果部位
上記の3点をを調整することで、クスリの効果向上を目指しています。

今回は、羅列する程度にし、今後解説できればと思います。

経口剤

他にも『内用剤』『内服薬』『のみ薬』と言われます。
飲み込み、胃や腸で溶けて吸収されるクスリです。『飲みやすさ』『溶ける時間や部位が調節』されているなど工夫が施されています。

以下のような種類があります
『錠剤』『カプセル』『顆粒』『散剤』『細粒』『シロップ』『腸溶剤』『徐放性カプセル』『カシュー』『咀嚼錠』『ドロップ』『丸剤』『内用液剤』『菓子錠剤』『徐放錠』『徐放性顆粒』

外用剤

皮膚や粘膜を通して吸収されるクスリです。よく目にするものとして、目薬や点鼻薬、シップが挙げられます。『吸収のされ方』『塗りやすさ』『刺激の強さ』など使いやすいように様々なものがあります。

以下のような種類があります
『撒布粉剤』『ローション』『軟膏・クリーム』『シャンプー』『スプレー』『点耳剤』『点眼剤』『点眼軟膏』『点鼻剤』『吸入剤』『ガス吸入剤』『スピンキャップ』『含そう剤』『肛門坐剤』『挿入剤』『浣腸剤』『ゼリー』

注射剤

皮膚や血管・筋肉内に直接クスリを入れ、吸収されるクスリです。針の太さや液量など工夫がされています。

種類は『注射剤』のみです。注射剤の中でも『シリンジ』『ペン』などありますが、それは改めて紹介します。

まとめ

今回は、『クスリの種類と形』についてお話しました。

【種類】
一般用医薬品:自身で選択できる、安全性が十分に確認されているもの
医療用医薬品:医師により選択されるもの

【形】
大枠である『経口剤』『外用剤』『注射剤』についてお話しました。
今後、各剤形の『特徴』『働き方』について解説できればと思っています。

ご自身が服用されているクスリがどのように効果を発揮しているのか、知るきっかけになれば幸いです。

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