グレープフルーツ以外の柑橘類と薬は大丈夫?

クスリ関連

薬を受け取る際に
『グレープフルーツジュース飲んでないですか?』
と質問されたことはありませんか?

今回はクスリに影響を与える『柑橘類』についてお話します。

なぜグレープフルーツとクスリが注意なのか

グレープフルーツに含まれる『フラノクマリン類』がクスリが代謝されることを阻害します。
そのため、『効果が増強・副作用が出やすく』なってしまいます。

また、その代謝阻害の効果は数日(2~4日程度)持続するので、タイミングをずらせば回避できる輪ではありませんので注意してください。

『フラノクマリン類』はグレープフルーツ以外の柑橘類にも含まれています。
必要がないのであれば摂取しないことをオススメしますが、
『今日だけはどうしても…』
『知らずに食べちゃった…』

となった際のひとつの目安として他の柑橘類の影響度を確認しましょう

グレープフルーツ以外に注意が必要な柑橘類は…?

柑橘類といっても『フラノクマリン類』の含有量には違いがあります。
以下が大まかな目安の内容となります。

⚠️これから出てくる柑橘類を摂取していて症状が落ち着いている場合は急に中止しないでください。
  次回、受診の際に医師・薬剤師に伝えるようにしましょう

影響がない柑橘類

 ⇒ デコポン
   温州みかん

少量であれば影響が少ないとされる柑橘類

 ⇒ ネーブルオレンジ
   ポンカン
   イヨカン
   ユズ
   カボス
   スダチ
   キンカン
   スウィートオレンジ(果汁)
   レモン(果汁)
   日向夏(果汁)

摂取を控えるべき柑橘類

 ⇒ グレープフルーツ
   スウィーティー
   メロゴールド
   バンペイユ
   レッドポメロ
   ダイダイ
   ブンタン
   ハッサク
   サワーポメロ
   メキシカンライム
   甘夏ミカン
   パール柑
   サンポウカン
   スウィートオレンジ(果皮)
   レモン(果皮)
   日向夏(果皮)

【以下URLを参考に作成】
https://www.takanohara-ch.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/04/di201803.pdf

どのような種類のクスリに影響があるか

グレープフルーツに影響される数多くの医薬品が該当します。
⚠️該当する種類の医薬品でも飲み合わせが問題とならない医薬品もあります。
  単に『影響を受けやすい薬の種類が多いんだな』と感じてもらいたいので記載してみました。

習慣的にグレープフルーツ(柑橘類)を摂取する方は、受け取る際に確認してみてください

✅抗菌薬
✅抗ウイルス薬
✅抗真菌薬
✅抗アレルギー薬
✅糖尿病薬
✅高コレステロール薬
✅ホルモン製剤
✅抗血栓薬
✅降圧薬
✅抗不整脈薬
✅利尿薬
✅消化性潰瘍治療薬
✅胃腸機能改善薬
✅抗精神病薬
✅抗うつ薬
✅抗不安薬
✅睡眠薬
✅抗てんかん薬
✅頻尿治療薬
✅排尿障害治療薬

まとめ

今回は【クスリと柑橘類】についてお話しました

影響がない柑橘類は以下の2つ
🔶デコポン
🔶温州みかん

その他は、少なくとも影響があるので避けましょう。
✅習慣的に柑橘類を摂取している場合は【医師・薬剤師】に相談してください。

また、現在クスリを飲んで症状が安定しており、柑橘類を習慣的に摂取している方もいると思いますが、急に中止せずに次回受診の際に相談するようにしましょう。

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