薬の海外携行は要注意⁉

クスリ関連

『先生に処方してもらってるクスリなのにもっていけないの?』
『医療用の麻薬なら問題なく持っていけるでしょ』
『この薬がないと、楽しく過ごせないよ』

海外に渡航する場合には、渡航先の国によって、医師の診断書などの書類を携帯したり、数量に制限があったり、事前申請が必要だったりすることがあります

せっかくの海外を存分に楽しむためにも、
医薬品を持参する場合に、どんな準備が必要か確認しましょう

『医療用麻薬・向精神薬』を除いた医薬品でも書類が必要となることがあります
各国の制度については下記リンクを参照ください

海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて
外国への医薬品の持込(個人)について紹介しています。

海外携行に申請の必要があるクスリは…?

『麻薬』『向精神薬』『覚醒剤原料』に分類される医薬品は、出入国の際に事前手続きが必要となる場合があります

✅麻薬・覚醒剤原料:許可の申請
✅向精神薬:基準以上の場合 ⇒ 書類の携帯
       基準以下の場合 ⇒ 手続き不要

必要な書類や提出期限などは、次の通りです

麻薬・覚醒剤原料の場合

『麻薬』『覚醒剤原料』に分類される医薬品は事前に地方厚生(支)局長の許可が必要となります。
許可書の発行には手数料はかかりませんが、
準備にかかる費用は自己負担となりますので注意してください。

申請に必要な書類

①携帯輸入許可申請書(日本に入国する場合)
②携帯輸出許可申請書(日本から出国する場合)
※『麻薬』『覚醒剤原料』は、それぞれ異なる法律で規制
 申請書の様式が異なり、まとめて記載できないので注意
③医師の診断書(日本語または英語)
 ⇒患者の住所・指名、必要とする理由、処方内容
④携帯する麻薬・覚醒剤原料の品名が確認できる書類
 ⇒お薬手帳、薬情のコピーなど
⑤宛先を明記した返信用封筒(※直接受け取る場合は不要)
 ⇒長3用以上の封筒(A4サイズを同封できるもの)

提出先・期限

日本在住の場合:申請者の住所地を管轄する地方厚生(支)局麻薬取締部
海外在住の場合入国予定の空港等を管轄する地方厚生(支)局麻薬取締部

出国日または入国日の2週間前まで
時間的余裕がない場合は、必ず地方厚生(支)局麻薬取締部に電話等で問い合わせましょう

向精神薬の場合

【日本からの出国時】

注射剤以外の向精神薬
 1.総合量が基準以下の場合・・・手続き不要
 2.総合量が基準以上の場合・・・出国時に書類を所持
注射剤の向精神薬・・・書類を所持

【日本への入国時】

注射剤以外の向精神薬
 1.総合量が基準以下↘の場合・・・手続き不要
 2.総合量が基準以上↗の場合・・・入国時に書類を所持
 3.上記の2に該当し、1か月を超える量を持ち込む場合・・・書類を所持かつ輸入確認証も必要
注射剤の向精神薬・・・書類を所持かつ輸入確認証も必要

「書類」とは、医師の自己疾患の治療のために特に必要であることを証する書類
≪例≫ 処方箋の写し、患者の氏名及び住所並びに携帯を必要とする向精神薬の品名及び数量を記載した医師の診断書

申請様式のダウンロード・詳細は以下のリンクを参照ください

麻薬等の携帯輸出入許可申請を行う方へ|許可申請手続き|麻薬取締部ウェブサイト
目指すのは、安全な日常と健やかな社会。THE NARCOTICS AGENT 麻薬取締官

第1種向精神薬(ここから先は文字検索で該当品目がないか確認してください)

🔶ジペプロール 9g
🔶セコバルビタール 6g
🔶フェネチリン 3g
🔶フェンメトラジン 2.25g
🔶メクロカロン 9g
🔶メチルフェニデート 2.16g
🔶モダフィニル 6g

第2種向精神薬

🔶アモバルビタール9g
🔶カチン 1.5g
🔶グルテチミド 15g
🔶シクロバルビタール 6.75g
🔶ブタルビタール 4.5g
🔶ブプレノルフィン 80mg
🔶フルニトラゼパム 60mg
🔶ペンタゾシン 18g
🔶ペントバルビタール 4.5g

第3種向精神薬

🔶アミノレクス 300mg
🔶アルプラゾラム 72mg
🔶アロバルビタール 3g
🔶アンフェプラモン 2.25g
🔶エスクロルビノール 22.5g
🔶エスタゾラム 120mg
🔶エチゾラム 90mg
🔶エチナメート 30g
🔶エチランフェタミン 1.8g
🔶オキサゼパム 2.7g
🔶オキサゾラム 1.8g
🔶カマゼパム 1.8g
🔶クアゼパム 900mg
🔶クロキサゾラム 360mg
🔶クロチアゼパム 900mg
🔶クロナゼパム 180mg
🔶クロバザム 2.4g
🔶クロラゼプ酸 900mg 
🔶クロルジアゼポキシド 1.8g
🔶ケタゾラム 1.8g
🔶ジアゼパム 1.2g
🔶セクブタバルビタール 3.6g
🔶ゾピクロン 300mg
🔶ゾルピデム 300mg
🔶テトラゼパム 12g
🔶テマゼパム 900mg
🔶デロラゼパム 180mg
🔶トリアゾラム 15mg
🔶ニトラゼパム 450mg
🔶ニメタゼパム 150mg
🔶ノルダゼパム 450mg
🔶ハラゼパム 4.8g
🔶バルビタール 18g
🔶ハロキサゾラム 300mg
🔶ピナゼパム 600mg
🔶ビニルビタール 4.5g
🔶ピプラドロール 180mg
🔶ピロバレロン 2.4g
🔶フェナゼパム 300mg
🔶フェノバルビタール 6g
🔶フェンカンファミン 1.8g
🔶フェンジメトラジン 3.15g
🔶フェンテルミン 1.125g
🔶フェンプロポレクス 360mg
🔶ブトバルビタール 6g
🔶プラゼパム 600mg
🔶フルジアゼパム 22.5mg
🔶フルラゼパム 900mg
🔶ブロチゾラム 15mg
🔶プロピルヘキセドリン 2.25g
🔶ブロマゼパム 450mg
🔶ペモリン 6g
🔶ベンツフェタミン 1.5g
🔶マジンドール 90mg
🔶ミダゾラム 450mg
🔶メソカルブ 900mg
🔶メダゼパム 900mg
🔶メチプリロン 12g
🔶メチルフェノバルビタール 12g
🔶メフェノレクス 1.41g
🔶メプロバメート 18g
🔶レフェタミン 3g
🔶ロフラゼプ酸エチル 60mg
🔶ロプラゾラム 60mg
🔶ロラゼパム 90mg
🔶ロルメタゼパム 60mg

ご指定のページは見つかりませんでした/関東信越厚生局

まとめ

今回はクスリの海外携行についてお話しました。

医療用の『麻薬』『覚醒剤原料』の場合は事前準備が必須です
一方、向精神薬については『量』によって異なるので注意してください。

せっかくの海外を十分に楽しめるように、万全の準備をしましょう

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