👵『まだ3種類なの❓私なんか5種類よ』
👴『薬飲んでも体調悪くてどんどん増えるよ』
薬なんて飲みたくない❗という方もいますが、病気自慢・飲んでる数自慢をしている方もいらっしゃいます。必要だから飲んでいるのであれば問題ありませんが、不必要に飲んでいませんか❓
今回は、不必要な薬が『増えてしまう理由』『悪影響』について紹介します。
何種類から注意が必要…?
⚠️大前提、治療に必要な薬を服用して種類が多いのであれば、それは気にする必要はありません⚠️
ご存じの通り、薬には望まれる効果(有効性)もあれば、望まない副作用も存在します。薬の種類が増えていくにつれて、有効性と副作用のバランスが変わっていきます。
最初は有効性>副作用であっても、種類が増えるにつれて有効性<副作用となることがあります。
5~6種類から注意が必要…?
(図1.日本老年学会『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』より引用)
5~6種類の薬を使っている方は注意が必要です。
『種類』と記載されていますが、文脈から読み取るに『名前の違う飲み薬』ということです。
図1.1)薬物有害事象(因果関係は不明)の頻度は6剤から、図1.2)転倒の頻度は5剤から優位に増加していることが示されています。
不必要な薬が増えてしまう理由は…?
では、どのような場合に必要のない薬が増えてしまうのでしょうか。
今回、2つのケースを紹介します。どちらかと似たような受診の仕方になっていませんか❓
違う種類に変更すれば困っている症状が解決することもあります。
例えば…
血圧の薬 → 咳が出る
血圧の薬 → むくみ
認知症の薬 → 食道・胃の違和感
コテステロールの薬 → 筋肉の痛み
薬を飲んでいることを知らない医師・薬剤師であれば、そのまま薬が出されてしまうことも…
ケース1:複数の病院・クリニックを利用
下図3の例1に記載がある通りですが、
複数の疾患で様々な病院・薬局に行くケースです。
お薬手帳を活用していれば話は別ですが、患者さん以外、他で飲んでる薬がわからない状況です。
✅全く同じ薬が…
✅同じ種類の薬が…
✅一緒に使ってはいけない薬が…
✅薬を辞めたらいいのに…
といった初歩的なミスに気が付けないことも生じてきます。
ケース2:有害事象の悪循環
治療のために開始した薬の副作用を改善しようと薬が次々と追加されてしまうケースです。
よくある副作用と次の通りです。
【主な有害事象】ふらつき・めまい・物忘れ・気力低下・眠気・食欲低下・おしっこが出にくい・便秘
例)
医薬品Aの有害事象で便秘
⇩
症状改善のため医薬品B追加
⇩
医薬品Bの有害事象で気持ち悪さ
⇩
症状改善のため…
かかりつけ医がなく複数のクリニックを転々としていると、上記の流れで増えてしまう可能性があるので注意しましょう。
飲みすぎを回避するには…?
上図3に示してある内容です。一元管理でできれば回避できることもあります。
図にはかかりつけ医による把握が記載されていますが、症状に合わせて病院・クリニックを選ぶことがほどんどだと思います。
現実的な対策は次の2つです。
パターン①:複数薬局に行く場合、お薬手帳を必ず提示する。
パターン②:薬をもらう薬局を1か所に限定する。
使用中の薬剤を示せるように「お薬手帳」「薬情」を持参しましょう
まとめ:かかりつけ医・薬局を探しましょう!
今回は、不必要な薬が『増えてしまう理由』『悪影響』について紹介しました。
必要な薬を何種類も飲んでいるのであれば問題ありません❗
また、不要と自身で判断するのは危険です。必ず『医師』『薬剤師』に確認するようにしてください。
相談する際は、必ず『お薬手帳』もしくは『薬情』の提示をお願いします。
写真でも大丈夫なので、現在服用されている薬がわかるように❗
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