🧑⚕️『よく振ってから使用してください』
👨⚕️『●分以上間隔を空けてから使ってください』
👩⚕️『これは最後に使ってください』
目薬を複数もらったことがある方は言われたことがあるセリフがあるかも知れません。
見た目が似ている目薬でも様々な種類があり、順番によっては邪魔してしまう組み合わせがあります。
今回は点眼薬の『種類・順番』について紹介します
点眼薬には5種類ある
『点眼薬』といっても性質によって以下のようなタイプがあります。
①水溶性点眼:水に溶けやすく安定している
②懸濁性点眼:水に溶けにくいため、濁っている。もしくは、底に溜まっている
③油性点眼:水をはじく(他の目薬の吸収を妨げる恐れ)
④ゲル化点眼:粘性があり留まるため効果が持続する
⑤眼軟膏:肌に使用する塗り薬と同じ
それぞれの例については最後に記載します。
目に使う薬の順番は…?
異なる種類の目薬を使用すると、水をはじいたり、長時間留まったりします。他の目薬に影響を与えてしまうことがあるので、点眼の順番は重要です。
大前提として
①目薬の間隔は5~10分程度
②効果が出てほしい重要な目薬を最後に使用する
③刺激の少ないものから使用する(涙への影響)
順番は画像の通りです。
1.水溶性点眼液
↓ (5分以上間隔を空ける)
2.懸濁性点眼
↓ (5分以上間隔を空ける)
3.ゲル化点眼
↓ (10分以上間隔を空ける)
4.眼軟膏
各タイプにはどんな薬がある?
点眼薬の5タイプについてどのような薬剤(販売名)があるのか紹介します。
文字検索で使用中の目薬があるか確認してみてください。
(R6.5月時点)
水溶性点眼
水溶性点眼については種類がおおいため割愛させていただきます。
水溶性点眼以外に記載がない場合は、水溶性点眼である可能性が高いです。
懸濁性点眼
- タリムス点眼液0.1%
- ネバナック懸濁性点眼液0.1%
- ピマリシン点眼液5%「センジュ」
- ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」
- フルオロメトロン点眼液0.02%、0.05%、0.1%「日点」
- 〃 0.02%、0.1%「ニットー」
- 〃 0.02%、0.1%「NIT」
- 〃 0.05%「センジュ」
- 〃 0.02%、0.1%「わかもと」
- 〃 0.1%「センジュ」
- フルメトロン点眼液0.02%、0.1%
- アイラミド配合懸濁性点眼液
- アゾルガ配合懸濁性点眼液
- エイゾプト懸濁性点眼液1%
- ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%「サンド」
- 〃 「センジュ」
- 〃 「ニットー」
- ムコスタ点眼液UD2%
- レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」
- レボカバスチン塩酸塩点眼液0.025%「三和」
- 〃 「わかもと」
- 〃 「ニットー」
- 〃 「VTRS」
油性点眼
現在、処方される医薬品にはありません
ゲル化点眼
- オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」
- チモロールXE点眼液0.25%、0.5%「杏林」
- 〃 「センジュ」
- 〃 「ニットー」
- 〃 「TS」
- チモプトールXE点眼液0.25%、0.5%
- リズモンTG点眼液0.25%、0.5%
眼軟膏
『●●眼軟膏』と記載があるものが基本的に該当します。
まとめ
以上が点眼薬の【種類・順番】について紹介しました。
1番のポイントは効果が出てほしい目薬が最後ということです。
名称だけでは、どのタイプの目薬なのか判断が難しいです。
複数の目薬を受け取った際は、薬剤師に順番・間隔について確認してみてください。
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