便秘薬ってどれくらいで効いてくるの?

クスリ関連

👩『下剤って時間の調整できない?』
患者さんからたまにある質問です。

『楽しみにしていたイベントがある』『大事なプレゼン』など特定の時間帯は下剤の効果が出ないでほしいことがあるかと思います。

大腸検査で腸内をきれいにしておく必要がある場合、検査までに効果が発揮されるように服用時間を指定されたことがあるのではないでしょうか。全ての下剤で『●時間後に必ず出す』といった調整は難しいのが現実問題です。

今回は主な下剤のざっくりとした効果時間について紹介します。
※個人差もあるのであくまで参考程度です。

主な下剤の効果時間

【主な製品名(成分名)】
グーフィス(エロビキシバット水和物):5時間
リンゼス(リナクロチド):6時間
マグミット(酸化マグネシウム):8~10時間
プルセニド(センノシド):8~10時間
ラキソベロン(ピコスルファートナトリウム):7~12時間
アミティーザ(ルビプロストン):23時間
モビコール(マクロゴール、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム):48時間

上記が大まかな効果時間となります。
便秘薬は大きく3つの働き方があります。1つ目が腸管内に水分を引っ張ってきて便を軟らかくする『浸潤性下剤』です。2つ目が腸のぜん動運動を促す『刺激性下剤』。3つ目が腸管内の水分を吸収して膨れ、腸管を刺激することで排便を促す『膨張性下剤』です。

『薬を飲めば後は放置でいい』ということはありません。
特に1つ目、3つ目の『浸潤性下剤』『膨張性下剤』に関しては体内の水分を利用したり、服用時の水分を利用して効果を発揮します。薬を飲む時以外もしっかりと水分補給をすることも重要となります。

まとめ

今回は下剤の効果時間について紹介しました。
個人差があるので、実際に服用してみて逆算することをオススメします。
また、『薬を飲む+水分の補給』をセットで行うようにしてください。

大事な場面でお腹が緩くなったり、痛くなったりしないように準備しておきましょう。

ご自身が使用している薬は『浸潤性下剤』ですか?それとも『刺激性下剤』ですか?
便秘薬の働き方についても記載していますので『どのように便秘について効果を発揮しているか』確認してみてください。

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