『アナフィラキシー、アナフィラキシーショック』
一度は耳にしたことがありますよね。どのような症状をイメージしますか?
👵『ハチに2回刺されると心臓止まっちゃうやつでしょ❓』
👨『予防注射の後に喘息見たいになるやつだ❗』
半分正解ですが、他にも症状があるのでチェックしておきましょう。
食物や医薬品、ハチなどの昆虫の毒などのアレルゲンが原因となるので、注意が必要です。
今回はアナフィラキシーの『定義・症状・対応』について紹介します。
アナフィラキシーって…?
✅アナフィラキシー
『アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応』
✅アナフィラキシーショック
『アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合』
上記が定義となります。アナフィラキシーに記載のある『複数臓器』は、皮膚・呼吸器・消化器・循環器・神経などが当てはまり、様々な症状があります。
アナフィラキシー診断は次の3パターン
【パターン1】
皮膚症状(全身の発疹、掻痒または紅斑)
OR
粘膜症状(口唇・舌・口蓋垂の腫脹など)
さらに、少なくとも以下の1つ
≪急速(数分~数時間以内)に発現する≫
①呼吸症状(呼吸困難、気道狭窄、喘鳴、低酸素血症)
②循環器症状(血圧低下、意識障害)
【パターン2】
一般的にアレルゲンとなりうるものへの暴露の後、
急速に(数分~数時間以内)発現する以下のうち、2つ以上
①皮膚・粘膜症状(全身の発疹・掻痒、紅潮、浮腫)
②呼吸症状(呼吸困難、気道狭窄、喘鳴、低酸素血症)
③循環器症状(血圧低下、意識障害)
④持続する消化器症状(腹部疝痛、嘔吐)
【パターン3】
アレルゲンへの暴露後の急速な(数分~数時間以内)血圧低下
(※収縮期血圧低下の定義:平常時血圧の70%未満)
生後1か月~11カ月<70mmHg
1~10歳 <70mmHg+(2×年齢)
11歳以上 <90mmHg
⚠️この症状は要注意⚠️
アナフィラキシーの経験がある方に処方されることがある、補助治療剤『エピペン』をご存じですか❓
日本小児アレルギー学会は、アレルゲンとなる食物や薬剤、昆虫の毒の暴露がありアナフィラキシーショックを疑う場合、下記いずれか1つでも当てはまれば使用すべきとしています。
各症状についてポイントを確認しておきましょう。
消化器の症状
・繰り返し吐き続ける
・持続する強い(我慢できない)お腹の痛み
呼吸器の症状
・のどや胸が締め付けられる
・声がかすれる
・犬が吠えるような咳
・持続する強い咳込み
・ゼーゼーする呼吸
・息がしにくい
全身の症状
・唇や爪が青白い
・脈を触れにくい、不規則
・意識がもうろうとしている
・ぐったりしている
・尿や便を漏らす
対応の仕方は…?
エピペンの有無によって対応が変わります。
まず共通する箇所の『①・②』です。アナフィラキシーの可能性がある場合はまず『全身状態をチェック』し、『救急車を呼ぶ』ようにしましょう。
≪エピペンある場合は③≫
急速な悪化が認められる場合は、③を最優先で行いましょう。
疑わしい場合でも注射し、使用後に症状が改善しても必ず医師に診てもらいましょう。
エピペンの使用方法はこちら
その後④仰向けにして足が頭より高い位置になるように寝かせてください。
定期的に脈拍、呼吸、血圧、顔色など状態確認を行い救急車到着まで待ちましょう。
心臓・呼吸が止ってしまっている場合は心肺蘇生を実施。
(アレルギーポータルHPより引用)
まとめ
今回はアナフィラキシーの『定義・症状・対応』について記載しました。
聞いたことはあるけど、イマイチわからないこともあったかと思います。
急速に進行することもあります。焦らず対応できるように、要注意な症状については確認しておきましょう。
コメント