- カフェインってどんな効果があるの?
- 飲みすぎても問題ない?
- 摂りすぎてしまったときはどうするの?
最近、カフェインを多く含む飲料が登場しています。コンビニにも置かれており、カフェインは非常に身近な存在となっています。お茶やチョコレートにも含まれているカフェインについてどのくらいご存じでしょうか。
本日は、カフェインのメリット・デメリット・過剰摂取時の対策についてお話します。
飲料に含まれるカフェインについて
まず、どれくらいのカフェインが含まれているのか、代表的なものを紹介します。
下記の表にまとめました。メーカーにもよりますが、缶ブラックコーヒー1杯で74mgです。
商品名 | 容量 | カフェイン量 |
ボスカフェイン ホワイトカフェ | 245mL | 200mg |
ボスカフェイン キャラメルカフェ | 245mL | 200mg |
ボス 無糖ブラック | 185mL | 74mg |
モンスターエナジー | 355mL | 142mg |
レッドブル | 355mL | 113.6mg |
それに比べ、エナジードリンクで有名な
『モンスターエナジー』は142mg、『レッドブル』は113.6mgのカフェインが含まれています。
今回話題となった『ボスカフェイン ホワイトカフェ』『ボスカフェイン キャラメルカフェ』はいずれも200mgのカフェインが含まれています。いずれも1本飲み切った場合です。
その他にも、緑茶やウーロン茶などにもカフェインは含まれており、日常的に摂取しています。
カフェインのメリット
では、カフェインにはどのような効果が期待できるのでしょうか。
医療用医薬品であるカフェインの効能効果は以下の3つです。
『ねむけ』
『倦怠感』
『血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)』
上記疾患の治療として、医師の指示に従いながら『1回0.1g~0.3gを1日2~3回』の範囲内で使用されます。
どれくらい摂取するのがいいの?
カフェインの摂取量ついては、WHO(世界保健機関)FDA(米国食品医薬品局)EFSA(欧州食品安全機関)などで注意喚起がされています。以下がまとめた表になっています。
海外 | 大人 | 妊婦・授乳婦 | 子ども |
WHO | ー | 1日300mg | ー |
FDA、CDC | 1日400mg | 1日300mg | ー |
EFSA | 1日400mg 1回200mg 3mg/kg体重 | 1日200mg | 大人と同様 3mg/kg体重 |
カナダ | 1日400mg | 1日300mg | 2.5mg/kg体重 |
豪州 ニュージーランド | 1日400mg 1回200mg | 1日200mg | 3mg/kg体重 |
厳しいものを選択していくと
●大人:1回200mgまで 1日400mgまで
●妊婦・授乳婦:1日200mgまで
●子ども:2.5mg/kg体重
となります。健康に悪影響を及ば差ないであろうという設定ですので、参考にしてください。
デメリット・過剰摂取
どんな副作用があるの?
医療用医薬品のカフェインにて報告されている副作用は以下です。
『振せん』『不整脈』『虚脱』『めまい』『不眠』『不安』『瞳孔散大』等
が大量投与にて頻度不明の報告がされています。
個人差がありますが、
カフェインの『急性中毒は1時間で1g以上』『致死量は5g以上』
と言われています。先ほどの表に1g摂取となる本数を追記しました。
現実的ではない数字ではありますが、
日常的にコーヒー、お茶、チョコレート、カフェイン錠を服用されている場合はご注意下さい
商品名 | 容量 | カフェイン量 | 1g摂取本数 |
ボスカフェイン ホワイトカフェ | 245mL | 200mg | 5.0 |
ボスカフェイン キャラメルカフェ | 245mL | 200mg | 5.0 |
ボス 無糖ブラック | 185mL | 74mg | 13.5 |
モンスター | 355mL | 142mg | 7.0 |
レッドブル | 355mL | 113.6mg | 8.8 |
急性中毒?どのような症状?
急性中毒の症状にはどのようなものがあるのでしょうか?
『軽症・中等症』『重症』の2つに分けてお伝えします。
【軽症・中等症】
・メンタル面:不穏(興奮)、多弁、不安、焦燥感など
・身体面:胃痛、胸痛、吐き気、動悸、呼吸が早くなるなど
【重症】
・メンタル面:精神錯乱、妄想、幻覚、パニック発作、衝動性など
・身体面:意識障害、痙攣、頭痛、過呼吸など
カフェインが最高血中濃度に到達するまでに30分~2時間と幅があります。
軽症であっても、時間経過とともに悪化する可能性も考えられますので、ご注意ください。
カフェインを摂り過ぎた!対策は!?
『カフェインを摂りすぎてしまった!』
『カフェインを飲んでから体調が悪くなった…』
そんな場合はどうすればいいのでしょうか。
結論から言うと、急性中毒(嘔吐・ひどい頭痛)を疑う場合は、大げさかもしれませんが『受診/救急車』のいずれかをお勧めします。
【軽症】の場合
①とりあえず、『水分補給』
→血中のカフェイン濃度を低下させる
②マグネシウムやカリウムの摂取
→カフェインによって不足している可能性が高い成分の補給
『ポカリスエット』での水分補給、『ひじき・バナナ』での栄養補給が挙げられます。
【重症】の場合、【軽症】でも飲んだ直後の場合
迷わず、受診・受信が難しい場合は救急車を呼びましょう。
透析や胃洗浄などで急速にカフェインを除去することになります。
まとめ
今回は、カフェインの下記項目についてお話しました。
簡単にまとめです。
・メリット
→医療用医薬品として『ねむけ』『倦怠感』『血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛』に使用される
・推奨摂取量
→●大人:1回200mgまで 1日400mgまで
●妊婦・授乳婦:1日200mgまで
●子ども:2.5mg/kg体重
・デメリット
→大量投与により、様々な副作用が報告されています。
個人差も大きくあるため、一気に大量に摂取しないようにしましょう。
・過剰摂取時の対策
→軽症では【水分補給】【マグネシウム・カリウム補給】
重症では【受診】【受診が難しい場合は救急車】
エナジードリンクだけにカフェインが含まれるわけではありません。総合的にカフェインを摂りすぎないように注意しましょう。
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