『リフィル処方』『長期処方』という言葉を耳・目にしたことはありませんか?
『月1回受診したくない』
『薬同じなのに、通院するの面倒』
『90日処方出してもらってるけど、なんだか心配』
手間・悩みに応じて処方を工夫する医師もいます。
今回は処方の形式として『リフィル処方』『長期処方』について紹介します。
以下のように、X(旧Twitter)でアンケートを実施しました。
↓患者さんが好む処方
↓医師が好む処方
リフィル処方箋って?
リフィル処方箋とは同じ内容で3回まで繰り返し使用可能な処方箋のことを言います。
1回目の受け取りは処方箋の発行日を含め4日以内
2・3回目は薬がなくなる予定の日を含めない前後7日間
1回目よりは余裕のあるスケジュールで薬を受け取ることができます。
(※新薬や麻薬、向精神薬、湿布等の医薬品は対象外です。)
リフィル処方箋導入のきっかけは、『薬をもらうためだけの受診』で生じてくる
✅通院の負担
✅窓口費用(受診料など)
といった患者さん負担・全体期な医療費を減らすことが目的です。
しかし、なかなか普及していないのが現実です。
メリット
🙆窓口負担↘(受診料・通院費)
🙆薬局で受け取る際の経過確認
→症状・副作用・残薬・服用状況確認など
🙆飲み忘れ・残薬確認
🙆1回に受け取る薬の量が少ないので服薬管理がしやすい
🙆医師の業務負担↘
デメリット
🙅♂️医師による経過観察の機会減少
🙅♂️通院に比べ、薬局利用回数は不変もしくは増加
🙅♂️処方箋の原本の保管
🙅♂️受け取れる期間が決まっている
長期処方って?
1回の処方で14日を超えるものを言います。
薬の種類によって14日、30日、90日と設定があります。
制限のない薬に関してはルール上、何日でも出すことができます。
しかし、医師による漫然と長期処方されるケースはほとんどなく、長くても3か月程度(99日など)しか私は見たことがありません。
メリット
🙆1回の受診で長期間の薬が受け取れる
🙆病院・薬局の回数が減ることで、受診料・調剤量の削減
デメリット
🙅♂️病状の変化、副作用の発見遅延
🙅♂️定期的な検査や経過観察ができない
🙅♂️途中で薬剤変更になった際の破棄が多い
リフィル処方箋の対象とオススメの方は…?
冒頭に投票結果を出しましたが、現状好まれる処方は【 長期処方 】であることがわかります。
同じ薬をもらう場合、受診・薬局の回数が減るので、当たり前でしょう。
では、どのような場合にリフィル処方箋が効果を発揮してくるのでしょうか?
①1度に多量の薬を自己管理できない方
②心配で医療従事者に相談したい方
上記のような方は一度、リフィル処方の相談をしてみてもいいかもしれません。
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