『熱性けいれん、実際におこったら焦りそう』
『どんなことに注意すればいいのかな』
子どもと『発熱』は付き物。特に、季節ごとの感染症では『高熱』を出すことも少なくありません。
38℃以上の発熱で生じやすい熱性けいれんについて今回はお話します。『NG対応』についても事前にしってもらえたら幸いです。
熱性けいれんとは…?
✅生後6カ月~5歳
✅発熱時(38℃以上)
に起きるけいれん発作のことで、通常、2~3分以内に自然に治まります。
症状としては、突っ張ったり、ガクガクとすることが多いですが、
中には、ぼーっとしたり、眼球が上を見ているだけのこともあります。
日本では、8%程度の子どもが熱性けいれんを経験し、ほとんどの場合は成長と共に症状は消失していきます。60~70%は熱性けいれんを1度しか経験せず、将来てんかんを発症する可能性はそのうちの約5~7%とされています。診断が熱性けいれんであれば、『死亡・後遺症』のリスクは低いでしょう。
✅発作時間が長い(5分以上)
✅短時間に繰り返す
そんな場合は、別の原因も考えらえるので、速やかに『受診・救急車』を呼びましょう
適切な対応は…?
発作時には焦らず、『安全確保・今後の治療』のためにも以下の対応を取りましょう
・広い安全な場所に寝かせる
・顔を横向きにする
・衣服を緩める
・発作の時間を測る
・どのような発作か観察する
⇒『5分』を超える場合は救急車を‼️
『時間・発作』を医師に診てもらうためにも、動画撮影も重要となります。
NG対応
『舌を噛んでしまうのでタオルを噛ませる』等聞いたことあるかもしれませんが、誤飲につながることがあるので、注意しましょう
けいれん発作時にNGな行動で実際にやりがちな行動は以下です。
①口の中にモノ(タオル等)を入れる
②無理に体を押さえる
③激しく体を揺する
④大きな声で名前を呼ぶ
このような対応は『誤飲・苦しさ・発作に対するさらなる刺激』につながる可能性があるので、注意してください。
熱性けいれん後の対応は…?
熱性けいれんが起こったからといってすぐに救急車を呼ぶ必要はありません
前項にも記載していますが、数分以内に消失することほとんどです
熱性けいれんが起こった場合はいかなるケースでも『受診 or 救急車』です
✅直ちに救急車を呼ぶ場合
◆初めてのけいれん
◆1歳未満のけいれん
✅救急車を呼ぶ場合
◆けいれんが5分以上続く場合
◆意識が戻らない
◆呼吸が止まっている
✅できるだけ早く医療機関を受診
◆けいれん消失し、意識回復
問題なく回復したからといって放置しないようにしてください
まとめ
今回は熱性けいれんの『対応・NG対応』についてお話しました。
子どもと感染症は付き物です。熱性けいれんが起こる前に『対応』について理解を深め、焦らず対応できるようにしましょう。
いかなるケースでも『速やかな受診 or 救急車の要請』です。決して放置しないようにしましょう
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