その頭痛市販薬じゃない方がいいかも⁉️

セルフチェック

どんな頭痛ですか?どれくらいの頻度でクスリを飲んでいますか?
頭が痛い時に『とりあえず痛み止め使っとくか』と安易に判断していませんか?

その時は改善するかもしれませんが、
『大きな病気を見逃す』
『痛み止めで頭痛になってしまう』

可能性があります

今回は『受診すべき頭痛・薬物乱用頭痛』を中心にお話します。

頭痛の種類

皆さんの頭痛はどれに当てはまるでしょうか
頭痛は『一次性頭痛』『二次性頭痛』『その他』の3つに分けられます。

国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では次のように分類されます

【ICHD-3の頭痛分類】

第1部:一次性頭痛
1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.三叉神経・自律神経性頭痛
4.その他の一次性頭痛疾患

第2部:二次性頭痛
5.頭部外傷・障害による頭痛
6.頭頸部血管障害による頭痛
7.非血管性頭蓋内疾患による頭痛
8.物質またはその離脱による頭痛
9.感染症による頭痛
10.ホメオスーシス障害による頭痛
11.頭蓋骨、頸、眼、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頸部の構成組織の障害による頭痛または顔面痛
12.精神疾患による頭痛

第3部:有痛性脳神経ニューロパチー、ほかの顔面痛およびその他の頭痛
13.脳神経の有痛性病変およびその他の顔面痛
14.その他の頭痛疾患

引用:頭痛の診療ガイドライン2021
p.4 CQ I-1「頭痛はどのように分類し診断するか」

ざっくりとして考え方は
一次性頭痛:他の障害を原因としないもの。頭痛以外に不調がない
二次性頭痛:他の根本的な障害を原因としたもの。原因が改善すれば頭痛も改善
その他の頭痛:神経関連のもの

頭痛ガイドライン│日本頭痛学会
日本頭痛学会は頭痛研究・医療をさらに発展させ、国民の疾病の予防・治療に貢献いたします

二次性頭痛にはくも膜下出血などの生命を脅かす多くの疾患が含まれており、正しく診断し、治療されることが重要です。
次のようなケースでは放置せず受診されることをオススメします!

受診すべき頭痛

以下のような頭痛では、積極的に受診することをオススメします。
別の病気・原因が隠れている可能性が非常に高いので、市販薬のみで対処しないようにしましょう。

✅5歳以下、50歳以上で初めて
✅目が覚めるような頭痛
✅体勢・姿勢によって痛みが変わる
✅今までにない痛み
✅いつから痛いのかはっきりわかるもの
✅日に日に痛みが増す
✅起き上がると頭痛が始まる
✅1か月に10日以上頭痛のために痛み止めを服用する

薬物乱用頭痛って…?

『頭痛のため』1か月に10日以上『痛み止め』を使用していませんか?
予防のため』に1か月に10日以上『痛み止め』を使用していませんか?

繰り返し『痛み止め』を服用していると、同じ薬が効かなくなり多剤併用、使用過多が原因となり頭痛を引き起こす結果に。

脳の痛み中枢が敏感になり、普通では痛みに感じない程度の刺激を痛みをして感じてしまいます。日常的な環境の変化や精神状態など、小さな刺激でも反応してしまうようになるので注意しましょう。

頭痛が不安で予防的に常用するケースでは、痛みに敏感になる悪循環を起こします

あまり頻繁に、長期に使用している場合は『頭痛外来』『脳神経内科』に相談してみてください。
キーワードは『1月に10回以上の痛み止め』です。

まとめ

今回は頭痛の『分類・受診すべきケース・薬物乱用頭痛』について紹介しました

✅頭痛の原因
✅受診すべき頭痛の特徴
✅痛み止めの使い過ぎ

頭痛について考えるきっかけになれば幸いです

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